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zoom RSS 同族経営にありがちな事情

<<   作成日時 : 2014/10/18 21:48   >>

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ウチの次長の頑張り(?)にはどうも違和感があります。普段の業務は極めて消極的で、私から改善指示を遠回しに出したくらいでは、絶対に手は付けませんし、また仮に業務命令で改善を指示したとしても、出来うる限り先延ばしにするのが関の山です。

しかしながら、この4月から次長は大幅に昇給がなされたこともあってか、社長からどうやら何らかの特殊指示が出ていそうな印象を受けます。4月以降の普段の業務内容を見ていますと、何やら焦って手柄を立てたいような頑張りを示すような雰囲気が感じられるようになりました。

そうは言っても、所詮は20代30代にお気楽に過ごしていてしまって勉強していない人間ですから、どうしても付け焼刃であり、戦略的(?)判断というものが感じられませんので私も困っています。

たとえば、昨日は次長から、新規に役所から某業務指定をうけてはどうかという協議書が提出されていますが、当社の本業とはそれほど関係のない分野項目であり、指定を受けたから何があるというものでもありません。彼に対して、本業との関連はどれほどあるのかと私が尋ねてみても、彼からの明確な回答はありません。もっとも、彼の中でその回答が用意されている程の彼の能力レベルであれば、後継問題はとうの昔に解決されていることとなりますが、そうした脈絡とは関係なく、ただ単に目先の提案姿勢を見せて手柄の一つにもしようという考えの方が強く感じられます。手柄になりそうな事柄は、他にもっとずっと沢山存在するのですが。

あるいはまた、社長の退職金計算の報告で、私が社長の指示で作成したものを提出して社長の決裁回付を待っていたところ、ウチの次長が「原案のコピーをもらえないか」と要請して来ました。私の作成する書類は、社長決裁されれば自然に部内開示される書類ですし、決裁までに手直しされる可能性も高いので、「決裁を受けるまでくらい待てばいいではないか」と私が回答しますと、彼は「そうした提出物に関する質問の電話が社長から自分の自宅に掛かってきて困っている」と言います。

「私が作成している資料の質問が何故キミの家に行くのか。有り得ない話だ」と私は言って断りましたが、どうにも理屈に合わない変なことを彼が主張する時は、何か裏があります。社長の退職金の計算は結構複雑ですので、おそらくは以前から次長宛に計算指示が出ていたものを先延ばししていて、待ちきれなくなった社長が私宛の計算指示に切り替えてしまい、彼の立場の具合いが悪くなったか何かそのあたりでしょう。

そもそも、同族企業で経営上の支障になるのは、創業社長の跡継ぎたちの気位の高さです。プライドを持つのは結構なのですが、そのプライドに特段の根拠がありません。有名大学を出たとか、何かの業績を上げたとか、周囲の人間が相応に認める実績が跡継ぎたちにあれば良いのですが、往々にして、そうしたものは何もなくて、プライドの根拠は、オーナーの一族であるという事柄だけだったりします。根拠のないプライドだけが高くても、従業員たちは面従腹背の比率が高まるだけのことです。

社長はそのことが分かっていますので、ウチの次長にも何らかの実績を上げさせ、それを根拠として部長格に上げようとしているのは明らかです。しかしながら、肝心の本人たちはそれが分かっておらず、周囲に対して根拠のないプライドを示し続け、次第にレベルの高い従業員が嫌になって順に去って行き、やがて劣後した者たちだけが残ることとなります。そして組織は瓦解して行くということになります。

従業員たちは、自分と家族の将来が掛かっていますので、オーナー一族の動向については驚くほど細かく観察しているのが普通です。そして、「この跡継ぎでは将来が危うい」と判断すれば、何らかの理由を付けて櫛の歯が抜けるように去って行きます。

そうならないためには、跡継ぎたちが、すべからく謙虚で礼儀をわきまえることが肝要です。たとえば、ウチの次長にしても、謙虚になって周囲に支援と指導を依頼して回るのであれば、周囲の者も見捨てたりはしないものと思いますが、現実にはそうなることはおよそ有り得ず、オーナー一族の権限を笠にきて丸投げ指示を出して回るだけのこととなるのでしょう。オーナー企業の二代目というのは、いずこも驚くくらいダメさ加減に類似性があります。このままでは、当社も事業継承後は瓦解することとなる可能性大と、残念ながら思わざるを得ないところです。

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