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zoom RSS 他社で通用する力量、他国で通用する力量を確保する

<<   作成日時 : 2013/12/22 16:13   >>

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つい先頃まで、「転職して他社でも通用する力量を確保すべし」という発想でも良かったものが、最近では日本の少子高齢化、国内産業の停滞、および中国など新興国の発展を反映して、「海外で出稼ぎ可能なくらいに実力を養成すべし」という論調に変化して来ています。大変な時代となりました。

この動きを先取りして社内の共通語を英語としている会社も出てきていますし、人材採用活動そのものを国内・海外共通化して世界から優秀な人材を採用してしまう動きもあります。新興国からの安価な消費財輸入による「労働賃金のワールドワイド化(=国内賃金引下げ)」の次の段階として、「就職活動もワールドワイド化(=外国人との就活競争)」する流れにあるようです。

進学についても同様で、東大や早慶大を目指すのが必ずしもエリートコースではなく、欧米の大学を直接目指す意欲的な高校生も増加している様子です。

こうした世情の中にあっては、転職するしないに限らず、少なくとも自社内だけではなくて他社でも通用するだけの実務能力レベルを意識して日頃から勤務する必要があります。

かくいう私は、転職2回で、こと総務・経理・財務に関してのみは、他社通用力は十分にあるものと自己評価していますが、英語はそれほど得意ではないため、海外通用力はほとんどないと思います。日本語でも口下手ですから、英語ではなおさらです。

私の第一回目の転職では、力試しの意味合いもあって、相当財務内容の悪い、簡単に言うと実質債務超過の一般事業会社に入り、そこで不要資産の整理と借入れ返済、および赤字部門の閉鎖により、経営を再建した経験を持ちます。

在勤中4年間の財務体質の改善により、その会社は自己資本比率は15%にまで改善し、また経常利益は以前の2倍となりました。銀行の取引スタンスも以前とは180度転換して借入れ更新にも困らなくなり、私の退職後もそのまま営業を穏当に維持していれば、自己資本比率も数年のうちに30%程度には上昇していたはずですが、残念なことに拙速な中国進出の失敗により、先般逆に自己資本比率を7%に落としてしまいました。

本来であれば、海外進出ではなくて、国内工場の基盤固めを継続しつつ、営業拡大に注力するべきところを、相当に時期遅れの中国進出という新社長の経営判断の誤りで、またまた余計な傷を負ってしまった感じです。

経済学的な理屈の上では、新興国への製造業移転により、海外現地生産あるいは製造部分を海外委託生産するのが先進国的な利潤追求のあり方なのかも知れませんが、それは短期的、中期的なあり方であって、長期的には新興国の賃金上昇によって先進国との製造コストが平準化してしまい、そうした賃金上昇が一巡すれば海外進出の有効性は次第に低下します。

現段階での中国がそれに相当し、さらなる低賃金を求めて東南アジアへの工場移転なども盛んですが、いずれ賃上げが各新興国で一巡すれば、日本の製造業もいずれ国内回帰の方向になるものと思います。そしてやがては技術レベル、賃金レベルが平準化して世界各国間での水平分業、つまり得意なものを輸出し、不得意なものを輸入するという相互互恵関係が当たり前のように成立することとなるのでしょうし、その時点では世界のどこで働いても同じ雇用条件ということも起こり得る話です。

さて、私は2つ目の現在の職場では、依然として総務を担当していますけれども、どこの会社でも総務・経理・財務というものは存在し、かつまたいずれの企業でも通用する共通項が多いので、他業態に転職しても全く困りません。専門性の強い職種ですと、同業他社または類似業態への転職をせざるを得ないケースが多いため、或る程度転職先が限定されてしまいますが、こと総務・経理・財務に関しては、企業であればどこでも大丈夫です。それは、簿記、経理、社会保険、給与計算、総務人事管理、そしてコストダウンという「共通語」が存在するからです。

別に総務職の自慢をしているわけではありません。転職して他社でも通用する力量を確保するということは、換言すれば、そうした企業間の「共通語」あるいは「共通ツール」を身に着けるということが必要だということを言いたいわけです。

営業職は営業職でそうした根幹となる基礎的共通業務やノウハウのようなものがあるでしょうし、その他の職種ついても、おそらくはそうしたものが存在します。上司に対するゴマのすり方などは、普遍的で重宝な共通項目・ノウハウであると思いますし、上司が人間である限りは世界中どこに転職しても使用可能な万能のノウハウでしょう。また、外国への転職を目指すのであれば、「共通ツール」の基本である英語の学習は不可欠ということとなります。

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