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zoom RSS 面接後のキャンセル多発

<<   作成日時 : 2012/09/08 12:03   >>

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最近の採用では、個別の広告による募集よりも、仲介業者を経由する募集・応募が増えました。現状、当社でもほとんどが仲介業者経由の応募となっています。その分キャンセルが気軽・お手軽に出来るためか、面接後のキャンセルも増加する傾向にあります。

それは、応募者本人の転職意思がまだ十分固まっていないのに、業者側が業績目標を達成したいがゆえに取りあえず紹介して来てしまう傾向があることも一因だと思います。

応募者それぞれ事情は異なるのだとは思いますが、私自身の経験から言ってみても、転職には或る程度のポテンシャルを持った決断が必要で、その決断が出来るためには、少しばかり時間が必要です。

本当に転職の決意が出来ている人は、面接での受け応えも歯切れがいいですし、入社に関する判断も早く、入社までのプロセスがスムーズに運びます。これに対して、決断が不十分な人の場合はその逆で、どことなく歯切れの悪さが感じられますし、面接が終了しても、「もう少し考えます」という部分がどうしても残ります。

転職の決意が出来ているかどうかは、一番端的には、入社時期の設定に表れます。応募者本人には、面接の中で、必ず入社予定日を確認しますが、決断の出来ている人は1ヶ月後などの比較的期近の日程を指定しますし、決断が今一つの人は3ヶ月後などの少し先の日程を指定します。

当方も中途採用での募集をしているからには、2か月前後以内の入社を想定していますので、3か月以上先の入社日程を提示する人にはいささか抵抗感があり、あるいはまだ十分に転職の決意を持つに至っていないのではないかという印象を持ちます。

さらにそれが半年先などという入社予定設定をする人の場合には、採用自体を見合わせます。臨時の中途採用面接を実施する以上は、企業側は人員の不足するスケジュールが明確であり、概ねそれは2か月以内の入社を想定しています。職員の定年の到来などで採用スケジュールの目算が立っている場合には、早期に採用面接を開始するケースもありますが、あまり面接だけ早く実施しても応募者側の入社時期の期待に添えないケースも多いので、結局のところ補充の2〜3ヶ月前の面接とし、前任者との引き継ぎ調整期間を長めに設定するなどの措置で対応することにしています。

ところで、面接後に採用のつもりで連絡しますと、様々な理由で謝絶してくる人が多数います。その理由の中では、家族や親戚の急な重病を理由とする人が最も多く、その次が不可抗力的な入社予定の延期などの条件変更です。

自分の気が進まないというのが、真の謝絶理由なのですが、それを言うと具合が悪いと思うのか、はたまた自分の責任だと思われるのが嫌なのか、他人あるいは環境事情による不可抗力的な理由でやむなしという説明の人が圧倒的多数です。採用側としては、そうした理由の軽重は重要ではなく、入社意思のあるなしの方が大事ですので、入社意欲の消滅してしまった人をくどくどと問い詰めることはありません。もっと正直に本当の気持ちを説明してもらえる方がすっきりします。

中には、仲介業者や我々を手玉に取るような行動に出てしまう人もいます。先日、業者仲介で入社意思の確認が完了している人に、スケジュールに沿って改めて事務担当者から制服のサイズなどの確認電話をしたところ、「仲介業者に入社キャンセルの連絡がしてあるのに何故連絡をもらったのか」という本人の応答があり、私が事務担当者に代わって電話で事情を確認した事例がありました。

その本人が言うには、「仲介業者にはメールでキャンセル連絡をしてある」というので、私も「メールですと業者が必ず見ているとは限りませんが」とさらに確認しますと、「いや、業者からはメールの返事が返って来ているから間違いない」ということでした。

そこで次に業者に確認してみますと、本人からキャンセルのメールは届いていないし、当方から返事もしていない、という食い違った回答でしたので、さらにダメ押しで業者にメールの記録を再調査してもらった結果、やはりメールは存在していなかったということでした。

そしてその騒ぎの後、半日くらい経過してから、その当人から業者にメールがあり、「入社予定であった会社側にはキャンセル連絡をした。メールで貴社にキャンセルを入れたことにしてあるから、あとはよろしく」という内容であったということです。これには仲介業者は半ば呆れ、当方には恐縮していましたが、やはり面接だけでは応募者の本質を見抜くことは困難であり、合格と判断した場合であっても、中にはモラルを欠いた正常ではない人も存在するということです。

面接とはその程度のものでしかありませんが、それはそれとして、本件同様に採用プロセスの中で、あるいはまた採用後の数年間で、不思議と去るべき人は去り、残るべき人は残って自然にバランスが取れることになるものです。仮に面接だけ好印象で乗り切ることが出来たとしても、勤務は長丁場ですから、いずれはメッキ部分は剥げ落ちてしまいます。無理をして分不相応な職場に入社したとしても、そこでは出世はおろか、勤務継続自体が困難であることを自分で悟って結局また転職することになります。

それは或る意味で面接の欠落部分を補填してくれる組織体としての防衛的自浄作用とでも表現するべきものと思われ、応募者のキャンセル多発傾向も、一面では仲介業者のフライング部分があるとしても、もう一面ではそれだけ当社の組織体が或る程度の完成域に到達して来た証しとして喜ぶべき現象なのかもしれません。

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