人事総務・採用担当部長室

アクセスカウンタ

zoom RSS 跡継ぎ社長に対する心配

<<   作成日時 : 2012/07/19 20:33   >>

トラックバック 0 / コメント 0

どこの会社にもあることですが、創業実力社長の跡継ぎは常に問題となります。息子がいれば息子に譲るのが通常のパターンとはいえ、息子のいない場合もありますし、仮に息子はいたとしても、その息子が必ずしも有能とは限りません。

その点は、ウチの社長も間違いなく同様の悩みを抱えています。ウチの社長には息子と娘がいますが、息子は社長には不向きな大人しいタイプですし、娘は普通の主婦であり、そしてその旦那はウチの次長です。どう見ても近未来的に暗雲が垂れ込め、嫌な予感が漂ってしまいます。

最近、社長が他社の例として、知り合いの某社の跡継ぎ社長が古参の役員連中から部下扱いされているという話を雑談の中でしていましたので、心配しているのは確かでしょう。

そうは言っても、一般的に社長が社長の地位でいられるのは、周囲が皆それと認めるからであり、それ以外の理由はありません。もちろん、日本は法治国家ですので、法律的には株式の過半を保有していれば会社オーナーという地位は確保されますが、オーナー=社長かというと、それはまた別の問題です。

若い跡継ぎ息子が、オーナーだからという理由だけで社長職が務まるはずがなく、もし仮に社長職を継ぐのであれば、当然ながら相応の能力が必要です。そうでなければ、会社の存続自体が危うくなってしまいます。

社長に必要な能力は、経営管理能力か、もしくは人使い能力かのいずれかだと思います。

その昔、漢の高祖が大将軍韓信に指揮官としての技量を尋ねた折、韓信は高祖の技量として兵を率いる能力は10万人と回答します。では韓信自身の技量はといいますと、兵を率いる能力は100万人と回答します。それでは韓信の方が高祖よりも「将軍としての」技量が上ということとなりますが、その点は韓信は抜け目なく、次のように回答します。すなわち、高祖は兵隊の直接指揮官としては10万人がせいぜいだが、多数の将軍を指揮する技量があるので、配下の各将軍が率いた兵隊の数からすれば、何百万人でも動員が可能だと。

つまり、社長には必ずしも現場の管理能力は不可欠というものではなく、有能な部下が使いこなせればそれでOKというわけです。松下幸之助翁も、自身は体が弱かったので、部下の使い方が上手であったと聞いています。

ただし、有能な部下というものは、無能な上司に従うことを嫌います。日本の官僚がその好例です。一般の政治家よりは官僚の方が優秀であるため、政治家の方が部下扱いされてしまっています。

それでは、優秀でない社長が優秀な部下を使うためにはどうすれば良いのかといいますと、それは礼儀を尽くす以外にはありません。三国志の劉備が諸葛孔明を招いたといわれる三顧の礼がその好例でしょう。どう見ても劉備よりは孔明の方が優秀ですが、孔明は最後まで劉備を裏切ることはなく、その子劉禅にも忠節を尽くしています。

古参の役員に軽んじられる若い跡継ぎ息子というのは、得てしてそうした礼儀面が劣っているからこそ、そうなってしまうのだと思います。古参役員の方が年齢も仕事の出来も経験量も上なのですから、自分はへりくだり、相手の立場を尊重して働いてもらえばいいだけなのですが、おそらくはプライドが邪魔をしてそれが出来ないのです。役職が上だという理由だけで古参役員に命令しようとしますと、当然ながら彼等の反発を招きます。

ウチの次長もオーナー一族特権でもって、またまた恒例の夏休みを独り決めで取得する計画ですが、これなど上司に対する礼儀を欠いている典型でしょう。ウチの次長の場合は、私の上司ではなくて部下の立場ですから最悪です。他人に対してしたことは、良いことも悪いことも、やがては自分に返ってくるものです。礼儀を尽くせば礼儀が返ってくることでしょうし、逆の場合は非礼なことが返ってくることでしょう。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

跡継ぎ社長に対する心配 人事総務・採用担当部長室/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる